2018年4月から始めた妊活。
1人目妊娠時は、転職して1年ちょっとでの妊娠だったため、マタニティライフをエンジョイできなかったのが心残りでした。
どうも!2人目のマタニティライフは、優雅にエンジョイするんだ!と張り切っていた、脳内お花畑のおまつです。
淡い期待は裏切られ、BT3から左下腹部痛、BT11には鮮血の出血。
最終的に切迫流産と診断され絶対安静からの緊急入院。
切迫流産の心配がなくなり、安静解除された1か月後には前置胎盤の疑いと診断されました。
前置胎盤の疑いを指摘された1か月後には前置胎盤による出血でまたもや緊急入院。
すぐに帰れると思っていたのですが、結局出産するまでの約3か月を病院で過ごすことになりました。
高度不妊治療をしたから妊娠できた。
高度不妊治療での妊娠だったから、切迫流産、全前置胎盤になった。
この記事を読んでほしい人
- これから不妊治療する人
- 不妊治療から妊娠判定をもらった人
- 不妊治療をして切迫流産・前置胎盤で療養中の方
不妊治療からの出産にはリスクがあるということを知っていただきたいです。
怖がらせるつもりも、不妊治療を批判するつもりも全くありません。こういうこともありうるんだ、ということを知っているだけで人は冷静にいられるものです。
この記事を最後まで読むと、不妊治療からの妊娠・出産での最悪のパターンをイメージすることができます。
妊娠判定と同時に切迫流産(疑い)の診断
3回目の移植チャレンジで、妊娠判定をもらえました。
妊娠判定と同時に切迫流産の疑いの診断。
妊娠初期の流産は赤ちゃん側の染色体異常がいちばんの原因とされています。
しかし、着床前診断(PGT-A)正常胚を移植していることから、流産となれば自分(母体)が原因だと感じていました。
不妊治療の詳細はこちら≫妊活体験談~私が妊娠するまでの2年8か月の記録~
夫:男性不妊(乏精子症)
妻:抗リン脂質抗体症候群・プロテインS欠乏(低用量アスピリン服用)
同種免疫異常(タクロリムス服用)
子宮内フローラ0%→74%(移植2週間前から朝・夕の1日2回のラクトフェリン膣剤:InVag使用)
徹底的な精子・卵子の質改善計画を行い、採卵7個→受精卵5つ→5つすべて良質胚盤胞→1つPGT-A正常胚、2つPGT-Aモザイク胚、2つ異数体。
受精卵移植→妊娠判定→切迫流産の経過
着床前診断(PGT-A)で正常胚だった受精卵を移植
妊娠検査薬でうっすらと陽性反応。吐き気・足の付け根痛・左下腹部痛
hcg561.1 mIU/mlで陽性判定。下腹部痛は良くない兆候とのことでタグチルが処方される(切迫流産疑い)
鮮血を出血。ルティナス膣錠のアプリケーターにも大量の鮮血が付着
hcg1万超 切迫流産の診断にて自宅療養
子宮内血種の拡大が確認。切迫流産にて緊急入院
子宮内血種消失とのことで、退院&不妊治療クリニック卒院
妊娠判定時に相談してよかったこと
1人目は自然妊娠で授かっていたので、
- 妊娠初期の股関節の付け根が痛いこと
- つわりで吐き気がすること
- 下腹部痛(違和感)があること
は知っていましたし、経験済みでした。
しかし、念のためと思って下腹部痛について相談したら、良くない状態ということで、安静指示とタグチルが処方されました。
不妊治療で授かる場合は自然妊娠で授かる場合にくらべて、いろんなリスクがあります。
妊娠は病気ではありませんが、不妊治療で授かった場合の妊娠は高確率で病気になりうることがあります。
そもそも、原発性不妊症か続発性不妊症という立派な(?)病気ですからね!
原発性不妊症:一度も妊娠できない状態
続発性不妊症:過去に妊娠した経験があるけれど、その後何らかの理由で妊娠できない状態
卒院後の切迫流産の治療
私が通院していた不妊治療クリニックは、妊娠10週で卒院というルールです。
私の場合は、切迫流産で入院していたことから、妊娠10週5日で卒院になりました。
切迫流産は継続していたので自宅安静のまま翌日に出産予定である大学病院へ転院しました。
大学病院でのエコーでも子宮内血種が大きくなったり小さくなったりを繰り返していたので、妊娠15週まで自宅安静が続きました。
前置胎盤の疑いの診断
妊娠19週の妊婦健診で前置胎盤の疑いがあると言われました。
担当医からは、現時点では疑いで前置胎盤の確定診断は妊娠30週以降だと言われました。
子宮が大きくなっていく過程で、自然に胎盤が正常な位置に上がってくる場合がほとんどだと説明されました。
前置胎盤の確定診断は、全妊娠のわずか0.5%!
なんと宝くじが当たるレベルの確率!!
前置胎盤|深夜に突然の出血
妊娠25週6日の深夜0時ごろ。
洗濯物を干していると、ツーっと足をつたう「なにか」を感じました。
あー、尿漏れかぁ。上の子の時にもしょっちゅうだったなぁ。
ま、洗濯物全部干してからでいっかー。
と軽く考えていました。
洗濯物を終えて足を見たときに赤い線が伝っているのを見たときには、手足が震えていたのを覚えています。
声もスマホを持つ手も震えながら、病院へ連絡しました。
「切迫流産の人は高確率で切迫早産になり緊急入院する」というのを職業柄(元病院管理栄養士)知っていたので、切迫早産から退院し大学病院へ転院した際にすぐに大学病院用の入院セットに組み替えて、万が一に備えていました。
病院で診察をしてもらったら、軽い陣痛と羊水が出ているとの診断。
緊急入院で、陣痛を抑える点滴(リトドリン)と感染予防の点滴(抗生物質)をすることになりました。
全前置胎盤の確定診断と約3か月の入院生活
リトドリン点滴のおかげで、陣痛はおさまり、自宅退院へ向けて経口薬のリトドリンに切り替えに2回ほどチャレンジしました。
しかし2回とも出血をしてしまい、自宅退院は幻になってしまいました。
入院中も仕事をさせられるというブラック企業で、とうとう33週で500㏄の大量出血してしまいました。
リトドリン点滴に加えて、妊婦殺しの異名をもつマグセントの点滴も始まりました。
おなかの赤ちゃんを守れるのは、母である私だけ。
前置胎盤という状態を完全になめてました。
1日1日をおなかのベビーと一緒に乗り越え、最終的には36週3日の後期早産児として帝王切開で出産しました。
全前置胎盤(癒着胎盤)の出産に備えてやってよかったこと
全前置胎盤の癒着胎盤の場合、大量出血が予測されます。
私の入院中に9リットルの大量出血になったって人がいました!
鉄分をたくさん摂ること
排便コントロールをすること
この2点に注意しましょう。
病院食、特に総合病院の食事は1日当たりの鉄分は10~12㎎程度です。
妊婦用に付加されていません!
貧血の数値(ヘモグロビン値)の状態を見て、鉄剤の内服や注射をします。
鉄剤は便秘になるので、要注意です。
鉄分摂取は1日40㎎が上限です。
病院食を全部食べられたとして10㎎。
間食で鉄分を15~20㎎ほど摂取し、1日トータル25~30㎎になるようにしていました。
なぜ鉄分をしっかり摂る必要があるのか?
- 帝王切開の準備として、自分の血液を300〜600㏄出産前にとっておくから(自己血・貯血)貧血になる。
- 帝王切開時の大量出血からの復活のカギは、出産前の鉄分をどれだけ肝臓に貯蔵しておけるかにかかっているから。
自己血・貯血のスケジュールと血液量
貯血1回目300ml
貯血2回目 300ml
出血量2450ml
帝王切開の予定日から逆算して、週に1回自己血をとっていくようになります。
私の場合は、貯血は1回300mlを2回とりました。
そもそも、貧血だと貯血すらできません。その場合は、献血していただいた血液を使って輸血します。
他人の血液なのでごくまれにショック症状を起こすこともあります。
排便コントロールを制する者は出産を制する
鉄剤の内服によって、便秘になる人も多いです。
排便コントロールのために、便を柔らかくするお薬を処方してもらいましょう。
何度か排便コントロールに失敗し、リトドリン点滴が増量になったよ。
不妊治療後のマタニティライフで気をつけること
妊娠初期は切迫流産の予兆を見逃さない
いつでも入院できるように入院準備を早めにしておく
入院中は出血に備えて間食で鉄分をたくさん摂る
早産予防のために排便コントロールをする
決して無理をしない
以上の5点に気をつけて、素敵なマタニティライフをお過ごしください!
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